こちらの記事で『自家製小麦の栽培のための準備』を紹介しました。
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パンの主役は『小麦粉』です。小麦粉には、たくさんの種類があります。パンに向いている小麦粉の中にも種類があり、小麦粉が違えば味や食感が変わります。 パンを作るようになり、美味しいパンにたくさん出会いました。 “せっかくパンを手作り[…]
今回の記事では、
『自家製小麦の栽培工程①』
- 土壌作り
- 畝作り
- 種子選別
- 種子消毒
- 種まき
についてまとまています。
栽培日記とともにまとめるので、作業の時期の参考にしてください。
麦栽培は、週末だけの作業で十分行うことができるので、平日予定がある方でも栽培することができます!
土壌づくり
11月の中旬までに種まきを行うので、9月〜10月に土壌作りを行います。
9月の下旬は土地の整備
“9/20
その土地に以前植えられていた、低い木6本をスコップを用いて引き抜いた。
その周辺に無造作に伸びた雑草を手刈りと草刈り機を用いて約1時間ほどで整備を行った。”
私が麦を栽培した場所は、
- 低木が数本あり
- 草が膝丈まで生えている
- 石がたくさん
という耕作放棄地でした。
【9月の下旬に行う作業】
- スコップで余分な木や根を抜く
- 草刈り機・カマで草刈り
💡刈った草はその場でかき集めるか、一週間放置すると量が小さくなるので簡単に集めることができます
- 目に見える大きい石を取り除く
💡耕運機を使う場合、石があると上手く回らないので、石はしっかり取り除いてください!
10月は肥料で土壌作り
10月に行った作業は以下の通りです。
“10/4(土)
前回刈った草の処理から行った。
畑一面に枯れた草が広がっており、この草が多いと耕耘機がうまく回らない。
そこで熊手を用いて、一面の草をかき集めた。
耕運機で2時間何周も耕した。”
“10/18(土) 【種まきまで2週間前】
耕運機で一周耕す。
稲わら約60Kgを集め、麦畑が埋まるように撒いた。
そして、消石灰をまんべんなく撒き、2度目の耕耘機で耕し、土壌改良をおこなった。”
“10/26(日) 【種まきまで1週間前】
101010を3Kg、硫安を1Kgを土と混ぜ合わせ、種蒔きまでの最後の土壌作り。
石拾いと耕耘機を交互に行い、1時間ほどで全面を耕した。”
【10月に行う作業】
- 耕運機で何度も耕し土をフワフワにする
- 【種まきまで2週間前】稲わら(ない場合は堆肥)と消石灰を撒く
- 【種まきまで1週間前】101010と硫安を土と混ぜ合わせる
以下に詳しい内容をまとめます。
耕運機で何度も耕し土をフワフワにする
栽培面積が小さい場合は、クワで耕してください。
なぜしっかり耕すのか?
「水はけのよい畝を作るため」です。
高いを畝を作ることで、水はけがよくなります。
畝の高さは、15㎝ほどです。
耕す深さは、15㎝ほどを目安にしっかり耕してください。
【種まきまで2週間前】稲わら(ない場合は堆肥)と消石灰を撒く
100㎡の畑で、
- 稲わら 約60Kg
- 消石灰 約1Kg
を撒きました。
稲わらの代わりには、『堆肥』を撒いてください。
目安は、「1㎡ = 1Kg」
消石灰の代わりには、『苦土石灰』を撒くことができます。
苦土石灰は、消石灰にマグネシウムをプラスしたものです。
苦土石灰のメリットは、肥料を同時に撒くことができます。
目安は、「1㎡ = 100g」
【種まきまで1週間前】101010と硫安を土と混ぜ合わせる
100㎡の畑で、
- 101010 3Kg
- 硫安 1Kg
を撒きました。
畑全体を耕して肥料をしっかり土と混ぜ合わせる
畝作り〜種まき
肥料を撒いて1週間後に畝作り・種子選別/種子消毒・種まき
畝作り・種子選別/種子消毒・種まきを同じ日に行いました。
11/8(土)
“【畝作り】畑全体を耕して、フワフワの土にした。
畝間1mで、4本の畝を作った。”
“【種子選別】タライに10ℓの水を入れ、硫安を6Kgほど混ぜ合わせた。
溶けたところに種子を入れ、かき混ぜる。
浮いてきた種子を取り除き、種子を乾燥させる”
“【種子消毒】乾いた種子の消毒を行った。
消毒薬は、20倍に薄めて約15分ほど種子を浸しておく。
浸し終わると、水洗いを3回ほどし、さらに乾かした。”
“【種まき】大きめになった畝には4列、小さめの畝には3列で種子を深さ約3㎝・間隔30㎝で種をまいていく。”
肥料を撒いて1週間後には、畝作り〜種まきを行います。
種まきで注意すべきことは、雨が降った後には種まきを行わないことです。
2日間晴れる日があれば、1日畝作り、2日目種まきと分けると1日の作業時間が少なくてすみます。
それぞれの方法について詳しくまとめます。
畝作り
100㎡の畑ですが、正方形ではなく「縦約13m×横約8m」の長方形でした。
それぞれの長さは以下の通りにしました。
畝間 | 溝幅 | 畝高 | |
---|---|---|---|
長さ | 1m | 80㎝ | 約15㎝ |
種子選別
種子選別は大切な作業です!
必ず行いましょう。
【種子選別の方法】
- タライに10ℓの水、硫安約6Kgを混ぜ合わせる
💡硫安は溶けにくいので、しっかりかき混ぜて溶かします
- タライに種子を入れてかき混ぜる
- 密度の小さい種子が沈まず浮き上がる
💡中身がない種子です
- 浮いた種子は全て取り除く
💡生育が悪くなるので必ず取り除きましょう
- 沈んだ種子はネットやザルに取り、乾燥させる
💡種子消毒の前にしっかり乾燥させておきます
種子消毒
『ベンレートT水和剤20』を使用した場合の消毒方法です。
【種子消毒の方法】
- タライに消毒薬を入れて、20倍に薄めます
- タライに種子を入れ、約15分ほど浸しておく
- 種子を3回ほど水洗いする
- ネットやザルに取り、乾燥させる
種まき
【種まきの方法】
- 1畝に3~4列作る
- 深さ約3㎝、間隔30㎝で土に穴を開けて、種子を数10粒ずつまく
- 撒いた後は、軽く土をかぶせる
種まき以降の予定
次の記事『自家製小麦の栽培方法②』では、収穫までの作業をまとめたいと思います。
- 麦踏み
- カビ対策
- 防鳥対策
などです。
種まきから麦踏みまでの約1ヶ月間は芽が出て成長するのを見守るだけです。
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