
パンを作ってみたいけど、小麦粉って種類があるよね?

パン作りには、強力粉を選んでね。

強力粉にも種類があるんだね…
どれがいいか多すぎて分からないよ。

初めて作るならおすすめはこの小麦粉だね!
パン作りをしたいけど、小麦粉についてこんな悩みありませんか?
- パンにはなぜ強力粉?他の小麦粉は使えないの?
- 強力粉にも種類があるけどどう違うの?
- パン作りにおすすめの小麦粉は?
小麦粉はたくさんの種類があり選ぶのが難しいと思います。
この悩みを解決するために本記事では、以下のことについてまとめました。
- 小麦粉の選定基準の『タンパク質量』について
- 小麦粉の種類
- パン作りにおすすめの小麦粉
今まで使った小麦粉は10種類以上かつ小麦粉を愛するあまり小麦栽培もした私のおすすめの小麦粉を紹介します。
小麦粉の選定基準『タンパク質量』
小麦粉は、種類によってタンパク質量が変わります。
小麦には、タンパク質が6%〜15%含んでいます。
たんぱく質は、パンを作る上でもっとも大事な役割があります。
- グルテニンとグリアジンというタンパク質が『グルテン』を作る!
『グルテン』には、パンを作る上で欠かせない働きがあります。
パンが膨らみ、その形を保つことができるのは、この『グルテン』がパンの骨格を作っているからです。
タンパク質の割合が多い方が、グルテンの働きが強くなります。
- パン作りに使われる小麦粉はタンパク質の割合が多い!
しかし、小麦含まれるタンパク質は6%〜15%と幅があります。
どの小麦粉にどれぐらいタンパク質が含まれているのか分かるように、タンパク質の含む割合によって小麦粉の種類が分けられます。
小麦粉の種類
タンパク質の割合で分けると、
小麦粉の種類は、5種類に分けることができます。
- 最強力粉
- 強力粉
- 準強力粉
- 中力粉
- 薄力粉
小麦粉 | タンパク質の割合 | 使用例 |
---|---|---|
最強力粉 | 13.5%前後(13〜14%) | パン |
強力粉 | 12%前後(11.5〜13.5%) | パン |
準強力粉 | 11%前後(10.5〜12.0%) | パスタ |
中力粉 | 9%前後(8.0〜10.5%) | うどん |
薄力粉 | 8.5%前後(6.5〜8.5%) | ケーキ・クッキー |
パンに向いている小麦粉は、『最強力粉』と『強力粉』です。
※あまり膨らまなせないパン(特に菓子パン)などには、強力粉と薄力粉を混ぜて使用する場合があります。
最強力粉
最もタンパク質量を含んでいるのでパンに適しているようにみえると思います。
しかし、注意してほしいことがあります。
- 最強力粉は、通常の小麦粉に「増粘剤」「ビタミンC」「モルトフラワー」などを添加したもの
これらを添加することで、生地の粘りをよくしたり、パンの外皮を明るい色にしたり、香りをよくしたりなどの効果があります。
ボリュームがあり、ふんわりとしたパンになります。
パン作りのために『作られた小麦粉』になります。
食パンなどに向いていると言われますが、実際に作ってみたところ、添加されていない小麦粉を使ったパンと同じ時間発酵させると、腰折れしてしまいました。
※腰折れ…出来上がった食パンの中央部分が内側に凹んでしまうこと。
ボリュームがある反面、弾力が失われぺちゃんこになるので、注意してください。
個人の意見としては、おすすめしません。

ふんわりなパンを作るならありだけど…家で作るのは「無添加」がいいね。
強力粉
パンを作るには、強力粉が最も適しています。
小麦粉全般に言えることですが、小麦粉には「国産小麦粉」と「輸入小麦粉」があります。
日本は、気候変動があるため「国産小麦粉」は、タンパク質量など品質が安定しません。
タンパク質を安定させるために、ブレンドすることがあります。
「輸入小麦粉」は、品質が安定しているためタンパク質量も高くなります。
タンパク質の割合が、11.5〜13.5%と幅がありますが、国産小麦の強力粉は、11.5%〜12%の商品が多いため、輸入小麦粉(12.5〜13.5%)と比べるとパンづくりにはあまり向きません。

国産小麦粉が増えてきたけど、今でも日本で消費している小麦粉の85%以上は輸入だよ。
パン作りにおすすめの小麦粉
強力粉の種類

おすすめの強力粉って、スーパーでは「強力粉」の1つしか売ってないけど…

強力粉にも様々な種類があるんだよ。
スーパーでは、『強力粉』として売られていることがほとんどですが、製パン食材の専門店に行くと多種多様な強力粉が販売されています。
代表的な強力粉に、国産小麦粉では、『ハルユタカ』『春よ恋』『キタノカオリ』など、輸入小麦粉では、『1CW(カナダ)』『NDS(アメリカ)』などがあります。
これらの違いは、小麦の品種の違いです。
現在でも、より栽培のしやすさ、収穫量の安定、害虫や病気に強く、タンパク質量の安定などを目指して、新しい品種が開発されています。
※ただし、製粉会社によって、これらの基本的な小麦粉をブレンドして多種多様な商品名で販売しています。
実際にどの品種を使っているのかわからないこともあります。
おすすめの強力粉
もちもちしたパンを作るなら『キタノカオリ』
私がおすすめする強力粉は『キタノカオリ』です。
- もちもちとしている
- 小麦の味がしっかりする
- 食パンから菓子パンまで幅広く対応
- 釜伸びはあまりしない
もちもちとした食感で、小麦粉の味がする小麦粉を探していました。
『キタノカオリ』は、小麦粉の味が口いっぱいに広がります。
よりシンプルなパンを作って、小麦の味を味わってほしい強力粉です。
パンの材料を買うなら『富澤商店【TOMIZ】』がおすすめ!
富澤商店【TOMIZ】/ 国産強力粉 / キタノカオリ / 2.5kg
ふんわりしたパンを作るなら『1CW』
釜伸びがよくふんわりとしたパンを作るならカナダ産の最高品質小麦の『1CW』がおすすめです。
- ふんわりとしている
- タンパク質量が多く安定した品質
- 釜伸びが良くボリュームのあるパンができる
国産小麦粉にはない高タンパク質で、ふんわりとしたパンができあがります。
初心者の方でも、扱いやすい強力粉です。
パンの材料を買うなら『富澤商店【TOMIZ】』がおすすめ!
富澤商店【TOMIZ】/ 強力小麦粉 / とみざわからの贈り物 1CW / 2.5kg
いろいろな強力粉でパンの違いを味おう
今回あげた強力粉は、ほんの一部です。
すべてを販売しているお店はありませんが、探せばたくさんの強力粉があります。
それぞれに特徴があるので、比べてパンを作ると多種多様の味を楽しむことができます。
補足ですが…
西日本出身者として、西日本で作られる小麦に愛着があります。
実際に『ミナミノカオリ』という品種の小麦栽培をしました。
西日本の小麦についてこちらの記事で紹介しています。
『【自家製小麦の栽培方法】美味しいパンを食べたいので小麦を栽培しました』
輸入小麦や北海道や東北の小麦粉には劣る点はありますが、ぜひこちらの小麦も比べて食べてみてください!