
もう3歳か…幼児食もそろそろ終わってもいいのかな。

幼児食を終わるにはまだ早すぎるよ!

歯も全部生えてるし、もう食べれるでしょ!

幼児食は6歳まで続くんだよ。大人と一緒の食事まではまだまだ長い道のりがあるんだよ。
3歳頃になると、歯の力が強くなり、お箸も持てるようになります。
2歳と比べると大きく成長する時期です。
幼児食を続けてきた方または、これから幼児食が始まるという方で、こんな悩みがありませんか。
- 幼児食は大人の食事と何が違うの?
- 大人と一緒の味付けじゃダメなの?
- 大人の料理の取り分けを幼児食にする方法が分からない
この悩みを解決するために、本記事では以下のことをまとめました。
- 幼児食が必要な理由
- 幼児食と大人の食事の違い
- 幼児食を作るテクニック
幼児食が必要な理由
幼児食とは
幼児食とは、大人の食事へ移行するための準備をする時期です。
幼児食は、1歳から6歳までの食事のことです。
時期に合わせて、料理の作り方を変え、大人の食事に近づけていきます。
時期の目安として、3段階に分けることができます。
年齢 | 区分 | 変化 |
---|---|---|
1歳〜1歳半 | 幼児食移行期 | 離乳食に幼児食を少しづつ取り入れていきます |
1歳半〜3歳 | 幼児食前期 | フォークやスプーンを使って食事をするようになります |
3歳〜6歳 | 幼児食後期 | 食事のマナーを身につけ、大人と食卓で会話を楽しむようになります |
幼児食の役割
幼児食には大切な役割があります。
- 遊び食べや好き嫌いか自我が育つ
- 食事から栄養を摂り体をつくる
- 大人と同じタイミングで1日3回食事をする
- 「いただきます」「ごちそうさま」などのマナーを身につける
- 様々な食材を体験することで味覚を発達させる
- 食べること = 楽しいこと、を感じる
- 固さに変化をつけることで噛む力を発達させる
幼児食を通して、食べる意欲やスキル、生活リズム、社会性などたくさんのことを習得することができます。
そのため幼児食が必要になります。
幼児食と大人の食事の違い
幼児食と大人の食事の違いは、量、大きさ・形、味付けです。
量の違い
幼児と大人は当然体の大きさに違いがあるので、摂取すべき量が異なります。
以下、1日のエネルギー量を比較してみました。
推定エネルギー必要量(kcal) | |
---|---|
大人 | 2000前後 |
幼児食移行期・前期 | 900〜950 |
幼児食後期 | 1250〜1300 |
表のように、幼児食でのエネルギー量は大人の半分以上必要になります。
体は、とても小さい時期ですが、多くのエネルギーや栄養素が必要となります。
食べる量の目安は、
大人の量と比較 | |
---|---|
幼児食移行期・前期 | 約1/2弱 |
幼児食後期 | 約1/2強 |
大きさ・形の違い
大人と同じ大きさ・形のものを食べることができません。
フォークやスプーンを使って、料理をカットできるようになるのも3歳を超えてからです。
離乳食移行期・前期は、手づかみできるサイズや、一口サイズにカットして盛り付けてあげると食べやすくなります。
固さの違い
幼児食後期である3歳〜6歳の噛む力は、大人の半分程度です。
繊維質が多い肉や野菜の中でも葉物は、すりつぶすことができません。
柔らかくしたり、小さくしてあげる必要があります。
味付けの違い
幼児食は、大人と同じ味付けにはせず薄めてあげてください。
目安としては、
幼児食移行期・前期 | 幼児食後期 | |
---|---|---|
塩分量 | 大人の1/3程度 | 大人の1/2程度 |
味付けのポイントをまとめておきます。
- 削り節・昆布・煮干しなどのダシでうま味をだす
- 調味料は控える
- 化学調味料は避け、天然素材のものを選ぶ
幼児食を作るテクニック
テクニック① 根菜類は指でつぶれる固さ
じゃがいもや人参は、しっかり火を通さないと固くて食べることができません。
目安の固さは、親指と人差し指でつぶせるくらいの固さです。
火を通すのに時間がかかるので、圧力鍋を使うと時短かつ確実に軟らかくすることができます。
テクニック② 柔らかくならないものは小さくカット
肉類で食べられるのが、ミンチ肉などです。
薄切り肉は噛み切ることができません。
繊維を断つように細かく刻んであげてください。
目安として、幼児食前期は、「5mm×1㎝」ほどが食べやすいサイズです。
時期に合わせて、少しずつ大きいサイズにカットしてあげてください。
テクニック③ 炒め物は最後に蒸し焼き
野菜炒めやお好み焼きなど、野菜の中でも葉物が入る料理は、最後に大さじ1杯ほどのお湯を入れて蒸し焼きにしてください。
シャキシャする野菜は蒸し焼きにすることで、ハリがなくなり、簡単にすりつぶすことができます。
テクニック④ 取り分け時の味付けは2通り
基本は薄味で作り、取り分け後、調味料を追加し大人の味付けにします。
汁物などは、大人の味付けにしてから、だし汁などで薄めます。
目安として、1〜2歳は3倍、3歳以降は2倍を参考にしてください。
大人と一緒の食事までは長い道のり
幼児食が6歳まで続くと知った時は、とても長い間続くんだなと感じました。
子供の成長を見ていると、その期間がとても大切だと実感しています。
幼児食と大人の食事を作るのは大変ですし、作った料理を投げられることもあります。
ただ、子供と同じ食事を食べることができるようになると、食事の時間が楽しくなりました。
幼児食の時期を楽しめるように、本記事が参考になれば幸いです。