
離乳食よく食べるね。

そろそろ幼児食に移ってもいいかもね。

幼児食?離乳食が終われば大人と一緒じゃないの?

幼児食は大人の食事に移行するための大事なステップになるんだよ!
離乳食もそろそろ後期に差し掛かると、幼児食という言葉を聞くと思います。
幼児食についてこんな悩みありませんか?
- 離乳食と幼児食の違いは?
- 1歳の幼児食はいつから始めればいいの?
- 幼児食をどうやって作ればいいの?
この悩みを解決するために、本記事では以下のことをまとめました。
- 離乳食と幼児食の違い
- 1歳の幼児食の時期
- 【1歳幼児食】作り方のポイント
離乳食と幼児食の違い
離乳食とは
形のある食べ物に慣れる時期です。
食事から栄養を摂るのではなく、
- 1日3回食事をし生活リズムを作ること
- 食べることを楽しむこと
などが大切な目的です。
幼児食とは
幼児食は、大人の食事へ移行するための準備をする時期です。
幼児食には大切な役割があります。
- 食事から栄養を摂る
- 大人と同じタイミングで1日3回食事をする
- 「いただきます」「ごちそうさま」などのマナーを身につける
- 様々な食材を体験することで味覚を発達させる
- 固さに変化をつけることで噛む力を発達させる
1歳の幼児食の時期
いつから幼児食となるのでしょうか?
離乳食の本や一般的には、1歳6ヶ月まで離乳食と書かれていることが多いと思います。
1歳6ヶ月まで離乳食をあげるのではなく、
1歳〜1歳6ヶ月の間は、幼児食を少しずつ取り入れて幼児食に慣れていく期間にしましょう。
この1歳〜1歳6ヶ月の期間を『幼児食移行期』とします。
1歳6ヶ月以降は『幼児食前期』とします。
※幼児食前期は、1歳6ヶ月〜3歳までの期間を表しますが、本記事では2歳までの幼児食についてまとめています。
2歳以降の内容は別記事になります。
ただし、成長には個人差があります。
目安として時期を書いていますが、早い時期に始めるもよし、遅い時期に始めるもよしです。
その子に合わせて幼児食に移行していきましょう。
幼児食移行期(1歳〜1歳6ヶ月)の目安
幼児食移行期の目安をまとめました。
チェックすべき点は、歯の発達、手指の発達、心の発達です。
歯の発達 | 手指の発達 | 心の発達 | |
---|---|---|---|
幼児食移行期の発達 | 上下8本の前歯が生えそろい、奥歯の第一臼歯が生え始める | 手づかみで食べることができる | 目の前の食べ物に好奇心を抱き触ろうとする |
発達の注意点 | 食べ物を前歯でかじり、歯茎で押しつぶすので固いものは避ける | 口まで上手に運べずこぼしてしまうこともある | 1人では上手に食べれないのでサポートしてあげる |
このような成長が見られたら、少しずつ幼児食を取り入れていくようにしましょう。
幼児食前期(1歳6ヶ月〜)の目安
幼児食前期の目安をまとめました。
歯の発達 | 手指の発達 | 心の発達 | |
---|---|---|---|
幼児食前期の発達 | 第一臼歯が生えそろい、第二臼歯が生え始める | 手づかみ+フォークやスプーンを使うようになる | 自我が強くなり好奇心が旺盛になる |
発達の注意点 | 奥歯でかみ砕けるが、すりつぶすことができない | 上手にフォークやスプーンを使えず手づかみになるが焦らず慣らしていく | 遊び食べや好き嫌いがでて食べ物を投げたりするが、成長の一貫なので見守ってあげる(怒りたくなるが…忍耐です) |
このような成長が見られたら、3食幼児食に切り替えていきましょう。
【1歳幼児食】作り方のポイント
分量について
目安は、離乳食移行期・前期共に大人の約1/2程度です。
男の子 | 女の子 | |
---|---|---|
推定エネルギー必要量 | 950kcal | 900kcal |
1食の目安:200〜300kcal
午前・午後のおやつ:50〜100kcal
食品1つ1つエネルギー量を確認するのは大変です。
食事バランスガイドを使うことで視覚的に必要量を確認することができるので参考にしてみてください。
幼児向けとして「東京都幼児向け食事バランスガイド」が準備されていますが、こちらは、3〜5歳向け(幼児食後期)になっており幼児食移行期・前期の食事バランスガイドはありません。
幼児食後期の食事バランスを参考に、幼児食移行期・前期の食事バランスガイドに変更しました。変更点は以下の通りです。
- 主食3〜4つ ⇒ 3つ
- 副菜4つ ⇒ 3〜4つ
- 果物1〜2つ ⇒ 1つ
この3点を変更することで、幼児食移行期・前期のエネルギー量を確保することができます。
※食事バランスガイドとは
食事を5種類に分類して、1日の摂取目安を「つ」という単位で表したものです。
参考:「東京都幼児向け食事バランスガイド」:https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kensui/ei_syo/youzi.files/teisei_youzimukeshokujiposuta.pdf
※「幼児食移行期・前期に変更する場合」の数値は、個人的に算出したものです。参考程度のお願いします。
固さについて
前歯でかじり取れる程度の柔らかさが目安です。
1歳の噛む力は、大人の半分もありません。
歯茎でつぶせる(ハンバーグの固さ)程度の柔らかさにしてあげると食べやすいです。
親指と人指し指でつぶれるくらいを目安にしてください。
形・大きさについて
形 | 大きさ | |
---|---|---|
幼児食移行期 | サイコロ状または、手づかみできる形 | 小さく |
幼児食前期 | 手づかみできる形 | 少し大きく |
幼児食移行期は、一口の量が分からずたくさんの量を口に入れてしまいます。
噛むことができず口から出してしまうことがあるので、大人がサポートして一口のサイズを覚える練習をしてあげましょう。
幼児食前期になると、噛む力も強くなり、一口のサイズをわかるようになってきます。
また、自分で食べたいという意思が強くなるので、手づかみできるメニューを増やしてあげると1人で食べることができます。
味付け
味付けの目安は、大人の3倍は薄めてあげてください。
塩分量も、大人の1/3程度です。
大人の料理と幼児食を別々に作るのは、大変です。
子供の味付けで作ってから、大人用は調味料を加えてください。
汁物などは、大人用に味付けしたものをだし汁や牛乳で薄めてあげると簡単です。
【1歳の幼児食】大人の食事へ向けての第一歩

幼児食は大人の食事へのステップアップにとても重要なんだね。

1歳から始まる幼児食は大人の食事への第一歩だね
幼児食は離乳食と違って、一緒に食卓を囲み、共に食事をすることができます。
はじめのうちは、サポートが必要でバタバタとしますが、大人の食事へ移行する大切な過程です。
一緒に食べることは子供にとっても大人にとっても楽しい時間になります。
これから、1歳の幼児食が始まるという方の参考になれば幸いです。