【幼児期】子供が発熱した時の対処法

発熱した時の子供の症状と受診の目安

 

ほなお
honao

子供が熱を出したらすぐに病院にいくべきかな?

ぼちこ
bochiko

熱が出たからすぐ病院と即決するのは早いよ

ほなお
honao

でも、小さい子は何も言ってくれないし…対処の仕方がわからないよ。

ぼちこ
bochiko

家庭でもできる対処方法を身につけよう!

 
幼児期の子供は熱が出ても症状を上手に伝えることができません。

 
子供が熱が出た時にこのような悩みはありませんか?

 

こんな悩み

  • 病院に連れていくべきかどうかわからない
  • 家庭でのケアの方法がわからない
  • どのような食べ物や飲み物がいいの?

 
この悩みを解決するために、本記事では以下のことをまとめました。

 

本記事の内容
  1. 発熱した時の子供の症状と受診の目安
  2. 発熱時の家庭でのケア方法
  3. 発熱時の食事について

 

発熱した時の子供の症状と受診の目安

発熱時の家庭でのケア方法

発熱した時の子供の症状

子供は体温調節機能が未熟なため、比較的体温が変動しやすい特徴があります。

 
体温が高い = 熱 とは限りません。

幼児期の子供は自分の体調や気分を言葉で教えてくれません。
普段とちがう様子がある場合は、体調の変化が考えられます。

 
発熱した時の子供の様子の変化には以下のようなものがあります。

 

発熱時の症状
  • 体が熱い
  • ぐったりしている
  • ぼっとしている
  • 食欲がない
  • 機嫌が悪い
  • 普段より静か・言葉数が少ない
  • ゴロゴロと寝転がる時間が長い

 
このような症状が現れたら、体調が優れない場合があります。

 
体温計で熱がないか確認してください。

 

発熱時の病院受診の目安

 

受診の目安

  • 熱が38度を超えている場合
  • 微熱が3日〜4日ほど続いている場合
  • 熱以外の症状がある場合(朦朧としているなど)

 
熱風邪は通常2日ほどで平熱に戻ります。

それ以上続く場合は他の病気が考えらることもあるので、かかりつけ医に相談の上受診してください。

 
熱があっても元気にしているなら、家庭で様子をみても大丈夫です。
心配な場合は、すぐに病院に行くのではなく、かかりつけ医に電話で相談してください。

 

発熱時の家庭でのケア方法

発熱時の家庭でのケア方法

発熱時のケア方法は以下になります。

 

発熱時のケア方法
  • こまめに体温を測定
  • 悪寒がある場合は温かく
  • 熱が上がりきったら薄着にする
  • お風呂に入る場合は湯冷めしないようにサッと入る
  • 水分補給をしっかりする
  • 冷却シートや解熱剤は必要に応じて使用する

 

こまめに体温を測定

体温変化のチェックのために、こまめに測定してください。

病院に行った場合、発熱時の体温を聞かれます。

 
いつ頃から熱が出て、何度ぐらいだったか、子供の様子などを分かるようにメモしておきましょう。

 

悪寒がある場合は温かく、熱が上がりきったら薄着

発熱時の服装は、薄着が基本です。

 
厚着にすると熱がこもるので、薄着にして熱を体外へ放出することが大切です。
発汗しても熱は下がりません。

 
ただし、発熱の初期段階では、悪寒を感じやすいのでブランケットや毛布などをかけて暖かくしてあげてください。

 
幼児期は、じっと寝てくれないことがほとんどです。

その場合は、首回りや背中にタオルを入れて暖かくしてあげてください。

 

お風呂に入る場合は湯冷めしないようにサッと入る

発熱時は、お風呂に入っても問題ありません。

 
食欲がない場合は、体力が落ちています。
また、長風呂をすると湯冷めしてしまいます。

 
疲れない程度にサッと入るようにしましょう。

 

水分補給をしっかりする

発熱時、食べ物を受けつけないことが多いです。

 
発汗によって、体外に出る水分量が増えます。

こまめに水分補給はするようにしましょう。

 

冷却シートや解熱剤は必要に応じて使用する

冷却シートは使用しても、熱を下げることができません。

寝苦しそうな場合は、冷却シートを使うことで寝やすくなります。

 
解熱剤は熱を下げるのであって、病気は治りません。

高熱で食欲がない、ぐっすり寝れないと体力がおちてしまいます。

その場合は、解熱剤を使用して熱を下げてあげてください。

 
ただし、大人用の解熱剤は使用せず、病院で処方された解熱剤を使いましょう。

 

発熱時の食事について

水分補給の方法

水分補給の方法

発熱時は、食欲がなくても水分補給は必須です。

 

POINT!

  • 子供が飲みやすいかどうかを第一に考える

 
どんな飲料でも大丈夫ですが、糖分の多いものや添加物の含むものなどはできるだけ避けるようにしてください。
下痢でなければ、果汁がおすすめです。

 

発熱時の食事方法

野菜スープ・味噌汁

発熱時の食べさせ方のポイントがあります。

 

POINT!

  • 材料は小さく、軟らかくする
  • 食べられるものを少量ずつあげる
  • 少量でも栄養バランスの良い食事を心がける

 
病気の時、幼児食の調理の基本は『食材の切り方・かたさを年齢よりもワンステップ前に戻す』です。

 
消化吸収力が低下しているので、軟らかく胃腸に負担をかけないことが大切です。

 
また、発熱するとエネルギーをたくさん使います。

その分、食事からエネルギーを補給する必要があります。

 

エネルギー補給に必要な栄養素

  • 【糖質】…エネルギー源
  • 【たんぱく質】…免疫細胞の材料
  • 【ビタミンC】…免疫力を高める

 

糖質

糖質は、炭水化物に多く含まれているので、おかゆやうどんから摂取することでエネルギー源になります。

 

たんぱく質

たんぱく質は、卵や鶏肉による摂取がおすすめです。

鶏肉のなかでも、低脂質な胸肉やささみは胃腸の負担が少ないです。

 

ビタミンC

ビタミンCは加熱すると溶けてしまうので摂取するのが難しい栄養素です。

 
おすすめは、野菜スープや野菜ポタージュです。

 

ビタミンCを多く含む野菜

  • ブロッコリー
  • キャベツ
  • じゃがいも
  • ほうれん草
  • さつまいも
  • たまねぎ

 
これらの野菜を、鍋で20分以上コトコト煮てできた野菜スープや圧力鍋で軟らかくして牛乳と合わせて野菜ポタージュにすることでビタミンCの摂取ができます。

 
キウイフルーツやいちごはビタミンCを多く含んでいます。
そのままあげる果物としておすすめです。

 
注意!いちごのヘタを取ってから水洗いするとビタミンCが溶け出してしまうので、ヘタを取らずに洗ってください。

 

発熱時は水分補給を忘れずに!

発熱時は水分補給を忘れずに!

発熱時のケアの方法や食事の方法など大切なポイントはたくさんあります。

 
その中でももっとも大事なポイントは、『水分補給』です。

 
幼児期の子は、自分で何が欲しいと言えないので大人が定期的に飲ませるように心がけましょう。

 
子供が風邪を引くだけで、大病なのではないかと焦ってしまいます。

 
子供は免疫力が少ないので風邪を引きやすい、移りやすい体質です。

 
焦らず、まずは子供の様子をしっかりみて家庭でのケア、病院での受診を行ってください。