
小さい頃は歯磨きをしなくても虫歯にあんまりならないよね。

子供の歯の方が虫歯になりやすいんだよ。

でも、乳歯は抜けて永久歯に生え変わるから、虫歯は気にしなくて大丈夫でしょ。

乳歯を守ることは永久歯を守ることに繋がるよ。
乳歯についてこんな悩みありませんか?
- 乳歯は生え変わるから虫歯になっても大丈夫なの?
- 乳歯が虫歯にならないようにするにはどうすればいい?
- 仕上げ磨きをさせてくれない
この悩みを解決するために本記事では以下のことについてまとめました。
- 乳歯の役割と永久歯の関係性
- 虫歯になる仕組みと虫歯予防のポイント
- 歯磨きのポイントと仕上げ磨きのコツ
乳歯の役割と永久歯の関係性
乳歯の役割
乳歯はしっかり噛み合わせることで、大事な役割があります。
- 顎の発育を促す
- 姿勢や体のバランスを整える
- 正しい発音をする助けになる
正しい噛み合わせをすることが歯を考える上でもっとも重要なことです。
虫歯などによって正しい噛み合せをすることができなくなります。
歯の噛み合わせは、体のバランスに大きく関わっています。
体のバランスは、体の健康に関わります。
つまり、歯を守ることは健康を守ることにつながるので、乳歯の頃から歯を守ることはとても大切です。
乳歯と永久歯の関係性
乳歯と永久歯の違い
乳歯は永久歯と比べて『虫歯になりやすい』です。
歯は、白い部分から神経に向かって、
エナメル質 ➡︎ 象牙質(ぞうげしつ)➡︎ 歯髄(しずい)➡︎ セメント質
でできています。
歯髄は神経で、歯の心臓部になります。
歯髄を守るのが硬い性質でできているエナメル質・象牙質・セメント質の役割です。
虫歯で歯が痛く感じるのは、象牙質の中を刺激が伝わるためです。
乳歯と永久歯の違いは、このエナメル質と象牙質の厚さです。
- 乳歯は、エナメル質と象牙質が永久歯の約半分の厚さしかない
虫歯菌が定着し、酸によって歯の表面が溶けると、厚さが薄い乳歯はすぐに歯髄に達し虫歯になります。
乳歯と永久歯の関係
乳歯は抜けるので虫歯になっても大丈夫と考えている人も多いと思います。
- 虫歯になった乳歯を抜くと両サイドの歯が寄ってきて永久歯のスペースが十分確保できなくなる
- 乳歯の虫歯が根の先まで炎症すると変色した永久歯が生える
- 口の中に虫歯菌がいるので永久歯も虫歯になりやすくなる
乳歯の段階で虫歯にならないようにすることで、永久歯の虫歯予防につながります。
乳歯が虫歯になる仕組みと虫歯予防のポイント
乳歯が虫歯になる仕組み

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中は無菌状態だよ。
生後10ヶ月~36ヶ月頃に大人の唾液を介して虫歯菌が子供の口の中に入ってくるよ。
口の中に入った虫歯菌は、食事やおやつなどに含まれる糖質と結びつきます。
「虫歯菌」と「糖質」は、歯の表面にはりつきます。
虫歯菌は食べ物に含まれる「糖分」を分解して「酸」を出します。
酸は硬いエナメル質を溶かします。
これを『脱灰』と言います。
脱灰が起きると虫歯の始まりになります。
乳歯の虫歯予防のポイント
虫歯の大敵は『唾液』です。
唾液の再石灰化というはたらきによって虫歯予防ができます。
- 虫歯菌の出す酸を中和する
- 溶けた歯にミネラル分を補い修復する
- 食べかすを洗い流し口のな中を綺麗にする
唾液による虫歯予防をするためのポイントがあります。

唾液の力を最大限引き出すには、4つの大事なポイントがあるよ。
- だらだら食べをしない
- 食事とおやつの時間を決める
- 糖分の摂取を控える
- 歯磨きの習慣を身につける
だらだら食べをしない・食事とおやつの時間を決める
食べ物が口に入っている間は唾液の力は発揮しません。
だらだら食べや食事の時間を決めていないと口の中に食べ物が入っている時間が長くなります。
- 食事の時間は20分程度
- 食事と食事・おやつの時間は、2〜3時間は空ける
糖分の摂取を控える
ジュースや市販のお菓子にはたくさんの糖分が含まれます。
虫歯菌の餌となる糖分を控えることが重要です。
全く食べない、食べさせないというわけにはいかないので量や時間を決めてあげてください。
- おやつの時間と量を決める
- 食べたあとは口をゆすぐ、水やお茶を飲む
歯磨きの習慣を身につける
歯磨きだけをすれば虫歯予防ができるわけではありませんが、
歯磨きは虫歯予防でもっとも重要です。
親が実際に歯磨きしているところを見せたり、仕上げ磨きをしてあげたりと毎日歯を磨くという習慣を身につけていきましょう。
しかし、歯磨きは子育ての中で親子の格闘の1つだと思います。
歯磨きのポイントと仕上げ磨きのコツについて次項にまとめます。
歯磨きのポイントと仕上げ磨きコツ
歯磨きのポイント
歯磨きの習慣を身につける過程で大切なことは、
『歯磨きは楽しいこと』と覚えることです。
歌を歌ったり、言葉をかけてコミュニケーションを取りながら歯磨きをしましょう。
しかし、実際に歯ブラシを口に入れると嫌がったり、泣いたりすることが大半だと思います。
一番大変なのは、1〜2歳頃です。
嫌がる時は、歯磨きシートに変えたり、ご機嫌なときを狙って声をかけるなど無理にさせないとこも大切です。
仕上げ磨きのコツ
仕上げ磨きの体勢
起き上がったままの状態で仕上げ磨きをすると、奥歯は歯の裏が見えないので綺麗に磨けません。
- 子供を仰向けにする
- 大人の足と足の間に寝かせる
寝かすだけだとすぐに起き上がったり、動いたりします。
その時は、大人の両足のしたに子供の両手を入れると子供の体が固定されます。
ただし、全く動けない状態になるので嫌がる場合もあります。
仕上げ磨きの磨き方
歯ブラシは、ペンのように持つか、親指と人差し指で軽く持ちます。
歯の汚れは、歯と歯の間や歯と歯茎の間に付いています。
歯の表面だけを磨いても汚れが落ちません。
ゴシゴシと強く磨くのではなく、歯と歯茎の間に歯ブラシを当てて、くるくると歯ブラシを回しながら磨きます。
乳歯の虫歯予防が将来の強い歯を作る
乳歯が虫歯になれば永久歯に影響します。
小さい頃は、自分では磨けないので大人がしっかり磨いてあげることが大切です。
子供の歯を守ることは親の大切な役目です。
しっかり守り、将来の強い歯を育ててあげましょう。